アクシス90 改造ベースのスクーター
アクシス90はバイク乗りにとって本当に嬉しいバイクだ。
アクシス90は他の原付プラスサイズスクーターに比べて格段に耐用年数というか廃車されるまでの期間が長い。というのも、アクシス90乗りは殆ど例外なく、改造まで含めたアクシス90いじりを楽しむマニアだからだ。250ccクラスのスクーターでゴージャスにゆくには疑問があるし、かといってV-Maxやワルキューレは「儀式」として乗りたいという人に最適なセカンドスクーターがアクシス90なのだ。
アクシス90、実は82cc。これ本当。実は同時期に販売されていたJOGと同じエンジンなのだ。アクシス90は名前から想像すると90ccなのだけれど、実際には少し小さいのだ。アクシス90の大きなポイントは整備性の高さとパーツ流用の簡単さ。JOGシリーズとは共通部品も多く、修理や交換も結構楽なのだ。よくある改造ではライブDioのフロント周りのスワップがあるけれど、これなんぞはアクシス90のルックスを上げ、さらに制動力まで高めるという優れもの。アクシス90ならプラモデル感覚でいろんな楽しみがあるのだ。
アクシス90 スクーターの実力
アクシス90は1990年に販売開始。原付スクーターは二人乗りできないし、大体にしてパワー不足でタルい。
だけど当時のフュージョンとかゴージャス系のスクーターも趣味が合わない。そういうユーザーがアクシス90に飛びついた。誰だって街乗り(町内)はスクーターの方が楽なのだ。しかもアクシス90は高速もいける。さらに後期モデルではトランクも大型化された。こりゃバイクのりがアクシス90をセカンドバイクとして選ぶわけだ。
08年9月には排ガス規制も強化されるから、もうアクシス90のような駿馬2ストロークは出てこないんじゃないかという状況も、既に生産中止されたアクシス90が大事に乗られている背景にある。アクシス90は2ストならではのヒュンという加速と甲高い音、それに引っ張れば3桁まで可能な最高速。これらがアクシス90をしてベストタウンスクーターと呼ばしめている要因だろう。
アクシス90のパーツはヤフオクにガサガサ。
アクシス90に限らず。いじるとなれば、ノウハウと部品が要る。アクシス90いじりのノウハウはいろいろなサイトで公開されているし、ヤマハ系の販売店ならオヤジが相当知っているから頼りになる。
アクシス90の部品や改造パーツはヤフオク入手が一番だろう。数百、多い時は数千のエントリがアクシス90用部品としてオークションにかかっている。これらのパーツを使っていじるアクシス90がまた楽しいのだ。
アクシス90はもともと、ちょっとハイグレードなすクーたーとしてデザインされたから、フレーム周りの土台もしっかりしていて、部品メンテさえ怠らなければアクシス90の性能維持は比較的たやすい。アクシス90を今のうちに中古で入手。しばらく時間をかけて、オリジナルのアクシス90に仕上げれば、初夏の街を自由に泳げる。アクシス90。今、中古スクーターで一番のお奨めなのだ。